岡山市に住む中学生と小学生のきょうだいが、環境保護団体を立ち上げた。2025年11月、2人が主催した初めてのイベントが行われ、「ごみのない世界」をつくろうと呼びかけた。
◆中3と小6のきょうだいが立ち上げた環境保護団体「Crew」が“ごみのない世界に向かって船出
「Crew(クルー)です」
岡山市に住む中学3年の丸内陽仁(はると)さんと小学6年の志織ちゃんきょうだい。2人は2025年3月、環境保護団体「Crew」を立ち上げ活動している。
11月、2人が初めて主催する本格的なイベントが行われた。
「クルーからごみ拾いの説明して、20分程度ごみ拾いしてもらいます」
活発な意見が出てイベントは盛り上がっている。陽仁さんは「自分たちと気持ちが似ている人が増えてうれしい」志織ちゃんも「色々な人に知ってもらうきっかけになるのが楽しみ」と好感触の様子。
「レッツゴー!」の掛け声で、イベント参加者は現地に向かった。

◆「マスクのようなごみ」を食べた盲導犬の死…2人が固めた「決意」
2人は毎日街を歩いてごみ拾いをしたり、「海ごみ」について考えるイベントの講師を務めるなどの大人顔負けの一面を持っている。
きっかけは4年前・・・
知り合いの視覚障害者の女性を支える盲導犬が、ごみが原因で死んでしまったことが2人の原点。
当時、志織ちゃんは「鈴木さん(視覚障害者の女性)の盲導犬がマスクのようなごみを食べて死んでしまったと、お母さんが悲しそうに言っていた」。陽仁さんも盲導犬の死を知り「すぐ行動した」という。
・・・一つでも多く(ごみを)拾って生き物を救おう、と。
志織ちゃんは「本当に悔しいし悲しい。捨てた人に怒りもある。自分たちにできることは何でもしたい」と語っていた。

◆「こども食堂」のボランティアにも参加 次々と広がる「クルー」の輪
2人は様々な環境イベントに参加するだけでなく、地元の「こども食堂」のボランティアにも参加。人とのつながりを通して活動の輪を広げていくことにも力を入れてきた。
地域の人も2人の活動に対し「巻き込む力がある」と評価。陽仁さんと志織ちゃんきょうだいからエネルギーをもらっていると話す。

◆「世界一きれいなまちをつくりたい」ときょうだいの活動に共感…広がる輪
きょうだい2人だけだった「Crew」は、8カ月の間に約30人に増え、2人の元には連日、仲間たちの活動報告が送られてくる。
Crewに参加している中学1年生の武田紗奈さんは「ごみを定期的に拾って、まちをきれいにするのがいいなと思って」と、小学5年生の戸取創一朗くんも「世界一きれいなまちをつくりたい。やります!」と意欲満々だ。

◆「人間のせいで死ぬ動物が減ったらいい」ごみのない世界を目指す2人の情熱
仲間たちとともに企画したイベントでは、人がどんな気持ちでゴミを捨てるのかを考えたり、ごみのない世界をつくろうと訴えた。
仲間たちからは
「チラシが用水路に落ちていた。チラシと一緒に配られている消しゴムが欲しくてチラシはいらないから捨てようという気持ち」
「一番代表的なのは、たばこ。見つけた場所は道路の隙間や草の茂み。人間の気持ちは、ばれなければ犯罪じゃないという気持ちだったのか」
など、ごみが残っているまちの様子を報告すると同時に、それぞれが感じた思いを述べた。
「ここにいる人が友達に広げてくれたらいい」と陽仁さんが語れば、志織ちゃんも「いろんな人に知ってもらい、人間のせいで死ぬ動物が減ったらいい」。
Crewの活動とその意義をいろいろな人に伝えようという思いがあふれる小中学生環境活動家・丸内きょうだい。2人の情熱が、未来を開いていく。
(岡山放送)
