「もしも」の時も健康維持ができるよう知恵を絞りました。岡山市の学生が、災害時に不足しがちな栄養素を強化したレトルトカレーのレシピを考案し、3月10日、商品化に向けた加工体験を行いました。
◆キーワードは「普段もおいしく、災害時も栄養満点に」不足しがちな鉄・カルシウムを子供でも取れるようにとの思いも
レシピを考案したのは岡山市の山陽学園短期大学で栄養士を目指す2年生7人です。岡山市北区にある飲食店、「MARS LAB」の協力のもと、レトルトカレーの商品化を目指します。
キーワードは「普段もおいしく、災害時も栄養満点に」。7人は2025年の夏、タンパク質を中心に栄養豊富な大豆を肉のように加工した「大豆ミート」を使ったカレーを考えました。大学祭で2日間販売し、400食を売り上げた実績を持っています。
◆大学祭で400食を売り上げたカレーが災害時、子供でも楽しめる味に…その材料とは
今回はそのカレーを「もしも」の時に備えてさらに強化。災害時に不足しがちな栄養素に着目するとともに、誰もがその味を楽しめるレシピを考えました。
(学生は…)
「災害に不足しがちな鉄とカルシウムに着目して、カルシウムはスキームミルクと粉チーズを入れて調整した。鉄は最初ココアを入れていたが、ココアだと苦みが出てくるので子供向きではないと思い、今回はチョコレートを入れて調整した」
◆学生のこだわりは健康食品として注目される伝統的な日本の食材・切り干し大根
さらに、学生らがこだわったのが、伝統的な日本の食材で健康食品として注目される切り干し大根です。
(学生は…)
「切り干し大根を入れることで食感も良くなってアクセントになる」
「災害時のために栄養豊富でやっているが、日常生活でもカルシウムや鉄は不足しがちになっているので普段でも食べてもらいたい」
◆手作業で一つずつ袋に詰め…「レトルトだけど味はちゃんとおいしい」と大人も子供も味わえる形に
約200食分のカレーが完成すると、今度は加工作業に移ります。学生らは手作業で一つずつ袋詰めを行い、手順を教わりながら真空・殺菌作業を体験しました。
(学生は…)
「店で実際に体験させてもらえて良い経験になった。カレーは子供も大好きだし大人になっても大好きな食べ物なので、レトルトだけど味はちゃんとおいしいので家庭でも災害時でも食べてほしい」
◆プロも「今までにないレトルトカレーの形」と絶賛 26年5月ごろの販売目指す
(MARS LAB 原卓也オーナー)
「(災害時は)食べることが大切だが、その中でも栄養を考えてカレーを作っていて驚いた。容器の中にスプーンを入れたり、災害が起きたときでもすぐに食べてもらえるような取り組みで今までにないレトルトカレーの形」
災害時の健康維持につなげたい。学生らが考案したレトルトカレーはパッケージなども工夫を凝らし、2026年5月ごろの販売を目指したいとしています。
今回、山陽学園短大の学生が考案したこのカレーはスパイスを使っておらず、子供でも食べやすいよう仕上げているということです。