金価格が高騰する中、鹿児島県伊佐市の菱刈鉱山で2026年の作業安全を祈願する初荷式が執り行われた。国内で唯一商業稼働する金山として注目を集める菱刈鉱山の今後の動向に期待が寄せられている。
金価格高騰の中で行われた初荷式
世界的に金が注目される中、鹿児島県伊佐市菱刈前目にある菱刈鉱山で2026年1月初めに初荷式が行われた。この鉱山は商業稼働する国内唯一の金山であり、1985年の開山以降、累計約270トンという日本一の金産出量を誇っている。
初荷式は午前7時半過ぎに始まり、坑道前に集まった約100人の技術員たちがダンプカーに積まれた2026年最初の金鉱石の出荷を拍手で見送った。この式典は新年の作業安全を願う重要な行事となっている。
注目される金の価格動向
田中貴金属の情報によると、金1グラムの取引価格は2025年同時期と比較して約1.6倍に上昇しており、大きな注目を集めている。このような金価格の高騰が続く中、菱刈鉱山の重要性はさらに高まっている。
高品質な金鉱石が特徴
菱刈鉱山の金鉱石は特に高品質であることで知られている。一般的な金山の金鉱石では1トンあたり3グラムから5グラムの金が含まれているのに対し、菱刈鉱山の金鉱石は平均で1トンあたり24グラムの金が含まれている。
初荷式で出荷された金鉱石は48トンであり、年間では約15万トンの金鉱石が出荷される予定だ。
鉱山の将来と地域への貢献
住友金属鉱山菱刈鉱山の前田敏明鉱山長は「誰もけがしないことが一番。粉じんや騒音をできるだけ抑えていきたい。さらに金を見つけて、60年以上掘ってトータル100年以上操業したい。それが地元への貢献になる。鹿児島県の活性化にもつながる」と述べている。
鉱山の安全操業と持続可能な経営は、単に鉱山企業の利益だけでなく、地元伊佐市や鹿児島県全体の経済活性化にも大きく寄与するものとして期待されている。
国内唯一の商業金山としての価値
日本国内で唯一商業稼働している金山として、菱刈鉱山の存在意義は大きい。世界的に金の価値が見直される中、国内資源としての金の重要性も再認識されている。
今後も菱刈鉱山からは高品質な金鉱石が産出され続け、日本の貴金属産業において重要な役割を果たしていくことが期待されている。
(動画で見る▶日本一の金山でも仕事始め 金の価格上昇で注目 鹿児島・伊佐市)
