まだ食べられるのに捨てられてしまう“食品ロス”を減らす目的で、官民協働の新たな取り組みが福岡市で始まった。
「おいしいが もったいない…」
福岡市地下鉄七隈線の天神南駅に設置された自動販売機。この自販機で購入できるのは、天神地下街で人気の『BOUL'ANGE(ブールアンジュ)』のパンと焼き菓子だ。
『ブールアンジュ』は、厳選した小麦と拘りの材料を使用した見た目も美しいパンが評判で、全国に20店舗を展開する人気店だ。
店頭には毎日、70種類以上のパンや焼き菓子が並び、多くのファンに愛される『ブールアンジュ』のパンだが、今回、なぜ自販機で販売されることになったのか。

自販機には『おいしいがもったいない。食品ロスを減らすため店舗で売り切れなかったパンを販売中』と記されている。

実はこの自販機、食品ロスの削減を目的に福岡市とロッカーメーカー、そして『ブールアンジュ』が協働し、福岡県内で初めて設置された自販機なのだ。

『ブールアンジュ』の北岡靖子さんは「パンを捨てるときは、すごく心苦しいんですけど、最後まで売り物がないとお客様も来て下さらないので…」と苦しい胸のうちを口にする。

店舗では、毎日、2割ほどのパンが廃棄になっているという。今回の取り組みは、すごくありがたいと話す。

自販機では、廃棄の対象になった商品を組み合わせたセットを600~800円で販売。通常より20~30%引きのお得な価格で購入可能だ。
年間約3.9トンの廃棄物を削減
また福岡市地下鉄、七隈線の橋本駅に設置されている自販機では、人気ベーカリーの『vegetable&dishes MUGINOKI(ベジタブルアンドディッシーズ ムギノキ)』のパンを購入することができる。こちらも複数のパンを1セットにして定価より安く販売している。

年間13万トンの量にも及ぶ燃えるゴミのうち、約3割が食品ロスだという福岡市。生産者はもちろん、利用者にとっても嬉しい『食品ロス削減自販機』の取組となる。福岡市によると自販機の設置により、年間約3.9トンの廃棄物を削減できる見込みだという。

パンのラインナップは、毎日、変わるということで、日常に新しい発見や楽しみをもたらしてくれる自販機になるかもしれない。
(テレビ西日本)
