NISAのメインの投資商品は投資信託ですが、投資信託の場合、何に投資しているか、どの国や地域に投資しているかによってリスクとリターンの度合いが変わってきます。具体的には「債券<不動産<株式」「国内<先進国<新興国」の順番でリスク・リターンが高くなります。
投資信託で運用する場合、毎年必ず年5%などと固定利回りで運用することは難しく、実際は上げ下げしながら推移します。つまり、今回のシミュレーションで用いた利回りとは「運用期間における年平均リターン」を意味しています。
利回りが高いものはそれだけ、リターンのブレが高くなります。少しでもお金を増やしたいからと、ハイリスクな商品を選んでいると、大きく値上がりする可能性もあれば、大きく値下がりする可能性もあるのです。
投資で重要なことは、利回りを高くすることではありません。自分のリスク許容度(いくらまでだったら損に耐えられるかという度合い)に合わせて投資先を選ぶこと大切です。
リスク許容度が低いのであれば「4資産均等型」「8資産均等型」などのバランスファンド、リスク許容度が高いのであれば、全世界株インデックスファンドや米国株インデックスファンドを選ぶという具合です。バランスファンドの目標利回りは年3〜5%、全世界株インデックスファンドや米国株インデックスファンドの目標利回りは年5〜7%といった感じです。
市場はときに暴落することがありますが、暴落中も積立投資を継続することが重要です。
上記シミュレーションは運用期間の間は積立投資をやめないことを条件とした数字です。
お金はいくらあっても不安は尽きない
「お金はいくらあれば安心ですか?」とよく聞かれます。
感じ方は人それぞれなので正解はありませんし、そもそもお金はいくらあっても不安は尽きないものです。これは筆者が多くのマネー相談を受けているからこそ、わかった現実です。
また、他人の資産額を気にしても意味はありません。あなたと、状況もお金に対する価値観も違うからです。
貯蓄ゼロではもしもの時に対応できなくなってしまうので、貯蓄はした方が良いのは間違いありません。人生の選択肢を増やす意味でも、貯蓄は必要です。
他人のことは気にせず、自分の将来に備えるために、無理のない範囲で積み立てをしていけば良いのです。時間を味方につければまとまった資産が築け、それが将来のあなたに、必ず役に立つことでしょう。
これからの人生で今日が一番若い日。長くやるためにも早く行動しましょう。
頼藤 太希(よりふじ・たいき)
経済評論家・マネーコンサルタント。(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。ファイナンシャルプランナー三田会代表。
