中国では今、“無痛登山”と呼ばれる、疲れない山登りが大ブームとなっている。

この記事の画像（14枚）

中国・山東省の「泰山」は、標高およそ1500メートル。
7000段以上ある石段の途中で座り込む人があとをたたない。

そんな険しい石段を、笑顔で軽やかに登る女性の姿が…。

「足を持ち上げてくれる感じで新鮮です」と話す女性が装着していたのは、2025年からレンタルが始まった“登山支援ロボット”だ。

記者が試しに装着してみると、動きに合わせて足を持ち上げてくれる感じで階段を、会談も力を余り使わずに楽に登ることがでた。

AIが人の歩き方を学んで登山をアシストするこの“登山支援ロボット”のレンタル料は日本円でおよそ5000円。1日150人ほどが利用する日もあるという。

女性：
私みたいに非力だけど登山をしたい人は、ちょっと助けがあったほうがいい。

もはや登らない登山も

さらに、自力ほぼゼロの“究極の無痛登山”も登場している。

中国・江西省の山には2025年、全長750メートルのエスカレーターが登場。
日本円で25億円以上かけて作られた。

さらに、人気映画「アバター」のモデルにもなった湖南省の景勝地では、高さ326メートルの絶景スポットにエレベーターで88秒で到着できる。

ただ、「山の景観を乱す」など、批判的な声があるのも事実だ。
「必要な人がいるなら“無痛登山”はあってしかるべき」「自分の力で登ったほうが達成感があります」 など様々な声もある。
（「イット！」12月26日放送より）