列島各地を襲う今シーズンの大雪。青森・五所川原市の東北興産では、倉庫50棟中10棟以上が倒壊し、農業用黒土も被害を受けた。公共の除雪作業を優先し、自社の除雪が遅れたことが影響したのだという。

50棟中少なくとも10棟に倒壊などの被害

屋根から崩れ落ち原形をとどめていない建物があちらこちらに。
災害級の大雪は辺りの光景を一変させていた。

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東北興産・三上大和社長:
“あれ?(建物)ないじゃん”って、目を疑いましたね。見たらこのありさまなんで…。人ってこういう時、笑っちゃうんですよね、本当…。

雪の重みに耐えられなかったのか、会社の倉庫が相次いで倒壊。
惨事を防げなかったのには、ある切実な理由があったという。

東北興産・三上大和社長:
うちは公共事業の除排雪も受けてますので、そちらでやはり地域最優先で動いていたので…。

19日も札幌市などで一時「暴風雪警報」などが発表。
列島各地を襲う今シーズンの大雪は、まだ終息の見通しが立っていない。

そんな大雪被害に悩まされる地域の1つが、青森県だ。
青森県によると、大雪により8人が死亡、建物への被害は240件に及んでいる(19日現在)。

取材班は、大きな建物被害が発生した五所川原市へ向かった。

すると、積もった雪の重さに耐えきれなかったのか、屋根から崩落した建物があちこちに見られた。

農業用の堆肥などを製造・販売する「東北興産」では、敷地内にある倉庫などの建物50棟のうち、少なくとも10棟で倒壊や損壊が確認されたという。

東北興産・三上大和社長:
(Q.壊れ方は屋根の中心から崩れ落ちている?)そう。すべてが中心から落ちていますね。だから、本当に雪の重量(が原因)。気づいたときには本当にもう…。津軽弁で一言「わあ!ねえ(ない)!」って、それしかないんだよ。

何とか倒壊を免れた建物でも屋根の梁が折れ、今にも崩壊しそうな状況となっていた。

降り積もった雪で除雪が進まず、近づくことができない建物もまだあるのだという。

東北興産・三上大和社長:
(Q.建物を直すにはどれくらいの費用が?)8から12…億ですね。

地域の農家にも打撃

三上社長は、この倒壊で被害を受けるのは自分の会社だけではないと語る。
地域の農家に欠かせない、農業用の黒土の大部分がだめになったのだという。

東北興産・三上大和社長:
(黒土を)作れるだけ作ってストックして、ここ(倉庫)にパンパンに詰めたんですね。さあこれから(出荷)だという時にこの状態になって、(農家)みんな困っている。特に大規模農家は土を用意できないですよね。

なぜこれほどの大規模な倒壊事故が起きてしまったのか。

実は、三上さんの会社は、自治体などから依頼される地域の除雪作業も請け負っていて、自分の会社の除雪を後回しにせざるを得ない状況にあったという。

東北興産・三上大和社長:
またかまたかというくらいに(除雪要請の)ずっと出動がかかっていて、あれ、うちの(会社の)場内の除雪“やばいなやばいな”と思っていたけど、公共(事業)の方も“出ろ出ろ”なんで、本当に手いっぱいだった。たぶん青森県の除雪業者はみんなそうだと思う。個人的には早く春が来ればいいなとしか…。もう雪見たくもないんで…。
(「イット!」 2月19日放送より)

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