出張先でセクハラ行為をしたとして辞職の考えを示していた佐賀・有田町の松尾町長が「選挙にかかる費用」などを理由に一転、辞意を撤回した。来年1月から任期満了までの給料を全額カットし町長を続けるとしている。
セクハラ町長 一転“辞意撤回”
有田町の松尾町長は、名古屋市に出張した際、企業の関係者との宴席で泥酔し、接客していた女性にセクハラ行為をしたとして、12月2日の会見で辞職する考えを示していた。

ところが一転、辞意を撤回する。
12月24日に開かれた臨時の町議会で松尾町長は、来年1月から任期満了を迎える来年4月15日まで自身の給料を全額カットする案などを提出し、全会一致で可決された。
撤回理由は「選挙費用負担が増える」
松尾町長は会見を開き、「任期満了の直前に辞職すると選挙にかかる町の費用負担が増えると町民や町議会に指摘された」ことなどから辞意を撤回。任期満了まで町長をつとめると発表した。

有田町 松尾佳昭町長:
私なりに考えたところで、給料をいただかずしっかりと残りの任期満了の職務を果たしていく

一方、来年4月に予定される選挙で再選を目指す可能性については否定しなかった。

有田町 松尾佳昭町長:
批判もありますが頑張れとの声もありましたので、その中で私も揺らいでおります。再選を目指すのは本当に多分大変なことだと思うんですけど、それでもまだ有田に対する情熱が燃え尽きていないのであれば私もチャレンジはしたいなと
松尾町長は遅くとも3月議会で自身の態度を表明するとしている。
