太平洋戦争末期、米軍に撃沈され多く子どもたちが犠牲になった学童疎開船「対馬丸」の水中調査が実施され、28年ぶりに海底に沈む対馬丸の船体が確認されました。
内閣府は11月27日から12月18日にかけて鹿児島県の悪石島沖で水中調査を実施し、深さおよそ870メートルの海底に沈んだ学童疎開船「対馬丸」の船体を確認しました。
内閣府が公開した右舷側の船首付近の画像には、いまも残る対馬丸の船名が浮かび上がっています。対馬丸は1997年の調査で戦後初めて発見されましたが、遺族が求めた船の引き揚げは断念されていました。
今回、無人探査機によって対馬丸周辺の海底から木片や土砂などを収集していて、内閣府では調査の分析結果について後日改めて公表することにしています。