廃炉作業が進められている新型転換炉原型炉「ふげん」で23日、施設の解体作業中に放射性物質のトリチウムを含む水が漏えいした。作業員の被ばくはなく、外部への影響もないとしている。
配管を切断中の作業員が水漏れを発見
福井県原子力安全対策課によると、23日午後3時18分頃、原子炉補助建屋3階で作業員が、配管を切断していたところ、約20ミリリットルの水が漏れているのを発見した。
漏えいした水には放射性物質のトリチウムが含まれていて、モニター測定の結果、施設内のトリチウム濃度が上昇。作業員3人はただちに退出し、外部被ばく、内部被ばくともになかった。
外部への放射性物質の漏えいなし
解体作業中は通常、排気をしているが、現在は換気を止めるとともに施設に目張りをし外部への漏えい防止をしていて、原子力機構では、環境への影響はないとしている。
