簡単なのに絶品「タルトタタン」

最後に、私の大好きなりんごのスイーツのレシピをご紹介します。「タルトタタン」と聞くと、お菓子作り上級者じゃないと無理なイメージがありますが、冷凍パイシートを使えば意外と簡単ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

【らくちんタルトタタン】

らくちんタルトタタン
らくちんタルトタタン

甘く煮たりんごの上にパイ生地をかぶせたのがアップルパイですが、逆にパイ生地にりんごを乗せたのがタルトタタンです。紅玉ならではの酸味が、キャラメリゼの濃厚な甘さを引き締めながら際立たせ、それは美味な逸品です。紅玉以外の品種のりんごで作る場合は、レモン果汁を2倍に増やしましょう。

■材料(15 cm丸型1台分)
紅玉3~4個
冷凍パイシート(18cm×18cm)1~2枚
砂糖150g
無塩バター35g
レモン果汁小さじ1

■作り方
(1)りんごは皮をむき、縦8等分に切って芯を取り除きます。
(2)フライパンに砂糖の半分を入れて弱火にかけ、溶けてきたら残りの砂糖を2~3回に分けて加え、すべて溶けて淡く色づいたら火を止めます。
(3)(2)にバター、(1)とむいた皮、レモン果汁を入れて全体を混ぜ、中火で煮て、煮汁が半分より少なくなり、りんごに透明感が出てきたら火を止めます。
(4)煮ている間に半解凍したパイシートとクッキングシートを型の底の大きさに合わせて切り、さらに型の側面の内側に合わせてクッキングシートを切っておきます。
(5)型の底と側面の内側にクッキングシートを敷き、(3)のりんごを放射状に並べ、さらに2層目、3層目と重ね、型の端までぎっしりと隙間なく詰まるようにマッシャーで押し込みます。最後にフォークで穴を開けておいたパイシートをかぶせ、180℃に予熱したオーブンで35~40分ほど焼きます。
(6)粗熱が取れたら、冷蔵庫で5時間以上しっかりと冷やし、ケーキ皿をかぶせて上下を返して型から抜きます。

堀 基子(ほり・もとこ)
野菜ソムリエ上級プロ。1961年生まれ、東京都出身、沖縄県在住。ベジコラボokinawa代表。

堀基子
堀基子

野菜ソムリエ上級プロ。1961年生まれ、東京都出身、沖縄県在住。ベジコラボokinawa代表。
早稲田大学社会科学部卒業後、東京都内の広告制作会社に入社し、企画・制作を担当。のちにフリーランスとして独立し、食と医療分野を得意とするコピーライター、ライターとして活動。1999年、沖縄ならではの文化や自然に魅せられて家族とともに移住。2008年、野菜ソムリエ(初級)資格取得を皮切りに、食についての専門的な知識を学び、様々な資格を取得。2016年、年に一度、全国約6万人の野菜ソムリエが頂点を競い合う全国大会「野菜ソムリエアワード」にて銀賞を受賞。2019年、野菜ソムリエ上級プロ取得。
【資格】
野菜ソムリエ上級プロ(2019年取得)
J Veganist 特任理事(2020年に国内第2号として取得)
感染症対策マイスター(2021年取得)
冷凍生活アドバイザー(2020年取得)
受験フードマイスター(2017年取得)ほか