つるピカ状態は「油上がり」と呼ばれる現象で、りんごが自らを乾燥から守るために分泌しているもの。国産りんごにワックスや油などを塗ることはありません。

このワックスのように見える物質は、オリーブオイルやアーモンドなどにも含まれているオレイン酸、ごま油やくるみなどにも含まれているリノール酸といった植物性の油なので、安心して皮ごと食べられます。

油上がりは、「つがる」、「ジョナゴールド」、「シナノゴールド」、「千秋」、「紅玉」などの品種に多く、よく熟れた果実ほど起こりやすく、貯蔵期間が長かったり、室温で長く置いておくと発生しやすくなります。

皮の栄養もおいしくいただく切り方

りんごの皮に関するアイデアも紹介させてくださいね。りんごの皮は抗酸化作用にすぐれたポリフェノールが豊富で、果肉の部分よりも多く食物繊維やビタミンCが含まれていますが、あの食感が苦手という方も少なくありません。

ならば、ぜひ皮ごと薄くスライスしてみてください。

このひと手間で皮の食感がほとんど気にならなくなり、とても食べやすくなります。もし皮をむくなら、りんごの皮や芯も捨てずに活用しましょう。紅茶に浸して蒸らせば、手軽においしいアップルティーが楽しめます。