糸満市摩文仁にある沖縄平和祈念堂では、新年を迎えるのを前に平和祈念像のほこりを払う「浄め」が行われました。

戦争で我が子を亡くした山田真山が平和への願いを込め、約18年の歳月をかけて原型を制作した平和祈念像は、毎年慰霊の日の前と年末にほこりを払う浄めの作業が行われています。

18日は沖縄県内のバスガイドや県立芸術大学の留学生などが、職員とともに高さ12メートル幅8メートルの平和祈念像のほこりを丁寧にふき取っていました。

参加した高校生:
(浄めを)やりながら沖縄の平和のことを考えたり、こういうものの大事さや大切さを心に思いながら掃除しています

沖縄平和祈念像制作に携わった糸数政次さん:
(行事を通して)沖縄の文化や芸術の技術も海外の人にも知ってもらいたい。首里城と平和祈念像を訪ねていただきたい

参加した人たちは作業を通じて平和への思いを新たにしていました。

沖縄平和祈念堂では大晦日から元旦にかけて、ゆく年を振り返り新年の平和を祈る「摩文仁・火と鐘のまつり」が開かれます。

沖縄テレビ
沖縄テレビ

沖縄の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。