年末年始の天気について、村田光広気象予報士の解説です。
 
まず、直近の天気から。18日と19日は晴れて、21日にかけては最高気温が15度以上と11月並みの陽気となる予想です。クリスマスイブ、クリスマスは、曇りや雨で、この時期としては気温は高めとなります。 

29日以降は一転、冬型の気圧配置が続き、雪や雨の降る日が多くなるでしょう。気温は平年並みに戻り、寒さも厳しくなりそうです。
 
年末寒波などと言われるような寒波は予想されていないため、今のところ大雪になるような心配はなさそうです。
 
ただ、一時的に寒気が強まると雪の降り方が強まる恐れはあるため、注意が必要です。帰省などで移動が増える時期なので、時間にゆとりを持った行動を心掛けましょう。


今後の天気の鍵を握るのが、上空の寒気です。北極付近には強い寒気が溜まっていて、すでに北日本では記録的な大雪になっている地域もあります。しかし、今すぐ本州付近まで南下してくる気配はありません。
 
西にある寒気の波も、週明けに南下しても北日本までとなりそうです。
 
ただ今後、偏西風が蛇行して、強い寒気が南下する可能は十分考えられるため油断禁物です。

12月が高温傾向だった2016年1月には、まとまった雪になったことがあります。
  
前年の12月15日には福井市で最高気温が19.1度を観測し季節外れの暖かさとなりましたが、翌年1月24日には強い寒気が南下。福井市で積雪47センチを観測しました。
 
ここ数日は比較過ごしやすくても、年末は冬の寒さに戻る予想ですので、寒さ対策を怠らないようにしましょう。

福井テレビ
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