就任から1カ月が経った福井県の石田嵩人知事。現在開会中の2月定例県議会では、県政の旗振り役でありながら“自分の言葉で語らない”場面が続発し、多くの県議会議員から不満の声が上がっています。
 
議会は、議論の最終局面となる予算決算特別委員会が12日と13日に開かれます。石田知事には、事前に用意した答弁だけでなく“自分の言葉”で県民の声に答える姿勢が求められています。

「若い方もベテランも互いに認め合える全世代リスペクトを徹底した県民目線で、市町との信頼関係を構築し“届く、伝わる”情報発信の改革に取り組んでいく」
 
2月20日から始まった2月定例県議会の冒頭、こう訴えた石田知事。自身にとって初の論戦の場が始まりましたが…


清水県議
「もう一つ再質問をさせてください。石田知事が福井の子育てについて“こうしたいんだ”という何か、熱い思いを聞かせて欲しい」
  
野田県議
「もう一度お聞きしたいが…具体的な対策についてもう少し踏み込んで答弁してほしい」
 
議員からの最初の質問に対して、石田知事は事務方が作った文章を読み上げることが多いことから、知事の思いを引き出そうと議員が再質問する場面が目立ちました。
 
しかし、その思いは届かず、その後も答弁書を読み上げる対応が目立ちました。


報道陣に対しても、同様です。
  
Q.紙を読む答弁が目立つが―
石田知事:一貫して自分の気持ち。さまざまな意見はあるが、自分の思いを一生懸命伝えている。今後もスタンスは崩さず、自分の思いを伝える。
  
Q.具体的に語っているという認識か―
石田知事:そこは一生懸命に具体性を持って話しているつもり。

3月10日に開かれたハラスメント対策特別委員会。杉本前知事に退職金6000万円が支給されたことを巡り、特別職の退職金の支給制限について議論する場面では―
  
山浦県議:
「最も重い(懲戒免職相当)形のみ対応してそれ以外は従来通り支給するという考え方で十分ですか?」
  
石田知事:
「十分か十分でないかについては、我々も全力を尽くして議会での議論を尽くした案を提示しました」
 
山浦県議:
「全力でやるかどうかということではなくて・・・」
    
この日も、議員の質問に対して、正面から答えず同じ内容を繰り返す対応が散見されました。

外務省出身の石田知事はこれまで県政に携わっていた訳ではなく、だからこそ多くの議員が、知事がどんなことを考えているのか、まずは本音や熱意を知りたいと質問をするものの噛み合わず、肝心の議論が深まっていない部分が見受けられます。
 
県議会は12日と13日に議論の最終局面となる予算決算特別委員会が、16日には2回目の
ハラスメント対策特別委員会が開かれます。
 
自身が掲げる新たな県政改革、“届く、伝わる情報発信”を実現するため、まずは石田知事自身が“自分の言葉”を発することが求められています。

福井テレビ
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