西九州新幹線の並行在来線の特急が減便されたことで佐賀県知事は「多大な負担をして在来線を犠牲にしてでも新幹線が欲しいとの前提はいかがなものか」と述べ、長崎ルートの議論への慎重姿勢を改めて強調した。
「“こんなはずでは”が起こる証拠」
JR九州は12月12日の会見で、長崎本線の博多-肥前鹿島間を走る「特急かささぎ」の運行を来年3月14日のダイヤ改正から現在の上下線14本から10本へと減便すると発表した。

西九州新幹線の開業に伴い、並行在来線では特急列車の本数が3分の1以下の14本に激減した。このため、沿線の自治体と佐賀県は本数の維持を要望していたが、さらに減便されることになった。

並行在来線の特急列車減便の正式発表を受け、佐賀県の山口知事は報道陣に対し、「大変残念。丁寧に議論進めないと“こんなはずでは”が起こる証拠だ」などと話した。

佐賀県 山口知事:
1つ1つ丁寧にやらないと、何となく甘い見込みで前に進めていくと、こんなはずじゃなかった、ということが起こり得るという証左になったのではないか
在来線の犠牲前提「いかがなものか」
また、山口知事は九州新幹線長崎ルートをめぐる議論について次のように述べた。
佐賀県 山口知事:
当たり前のように多大な負担をして、在来線に犠牲を払ってでも新幹線が欲しいという前提がいかがなものか、ということをみんなが知ったきっかけになったのではないかと思っている

山口知事はこのように話し、新幹線長崎ルートをめぐる議論については慎重に進める姿勢を改めて強調した。

2022年の西九州新幹線開業から3年以上が経った今も、九州新幹線長崎ルートの「新鳥栖-武雄温泉」間の整備方法、ルートは決まっていない。
並行在来線の特急減便でさらに慎重姿勢を強めている佐賀県。国や長崎県、JR九州との今後の議論の行方は不透明なままだ。
