沖縄戦の強制集団死をめぐる歴史教科書検定問題で、2007年に県民大会の実現に尽力した玉寄哲永さんが今月8日、那覇市の病院で亡くなりました。91歳でした。

玉寄哲永さん:
(強制集団死は)自分の親に兄弟に手をかけているんですよこんなことができるはずがない。それだけに沖縄戦真実を伝えるだけの運動を私たちでやろうと

2007年、沖縄戦で起きた強制集団死、いわゆる”集団自決”を巡り、文部科学省は「軍命があったか断定できない」とする検定意見を出し、歴史教科書から「軍命」の記述が削除されました。

沖縄戦の史実が歪められてはならないと、玉寄さんは副実行委員長として検定意見の撤回を求める県民大会の実現に奔走しました。
また、沖縄戦の体験者として戦争の実相を語り続け、戦後80年の2025年も各地で講演するなど平和の尊さを生涯訴え続けました。

親族によりますと玉寄さんは12月8日、心不全のため那覇市内の病院で亡くなりました。91歳でした。後日、お別れの会が開かれる予定です。

沖縄テレビ
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