米軍は15日、滑走路の補修が完了した伊江島補助飛行場の運用再開に向けた式典を開催しました。
一方、地元の伊江村は、訓練の激化や生活環境の悪化など、懸念の声が出ています。
伊江島補助飛行場で開かれた15日の式典で、在沖米海兵隊のウォルフォード司令官は、滑走路の補修が完了した事を受け「作戦能力と即応性を強化する」と意義を強調しました。
米軍は2023年12月以降、伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪い事を理由に、日米合意の「例外措置」として、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を繰り返していました。
県は嘉手納基地で降下訓練を行わないよう求めていますが、ウォルフォード司令官は「伊江島は様々な訓練の選択肢」と述べ、嘉手納基地での訓練実施にも含みを持たせました。
また、伊江島補助飛行場でのパラシュート降下訓練を、17日以降に実施する考えを明らかにしました。
一方、地元の伊江村は「訓練の安全性などに懸念がある」として、式典への出席を見送りました。
名城村長はSACO合意に基づく訓練を容認する立場だとした上で、次のように述べました。
名城村長:
このパラシュート訓練がない時期でもオスプレイの夜間の訓練であったり、騒音の苦情も担当課には寄せられているのが現状でありますので、パラシュート訓練の事故についてもそういった懸念があるというような苦情も寄せられていますので、そういったことは非常に村の代表として喜んでオープニングに参加できるような状況じゃないと
伊江村は訓練の状況を踏まえ、騒音防止などを沖縄防衛局を通じて求めていくとしています。