ガソリンの補助金が11日から5円引き上げられ、12月31日に廃止される予定の暫定税率と同額の25.1円になった。この措置により、半世紀にわたって続いてきたガソリンの暫定税率は実質的に解消されたことになる。鹿児島市内のガソリンスタンドでは、これを受けてレギュラーガソリン価格が140円台になる店舗も出てきている。

「いつ以来か覚えていない」価格水準に

鹿児島市紫原のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリン1リットルあたりの価格が10日の153円から148円に引き下げられた。これは政府の補助金拡充の効果が現れたものだ。店の人も「いつ以来か覚えていない」と話すようにインパクトのある数字となっている。

レギュラー140円台も 「ガソリン補助金が暫定税率と同額に」
レギュラー140円台も 「ガソリン補助金が暫定税率と同額に」
この記事の画像(5枚)

暫定税率の実質的解消

政府は12月31日のガソリン暫定税率廃止を前に、11月から段階的に補助金を引き上げてきた。11日からの補助金額は暫定税率と同じ25.1円となり、これにより半世紀続いてきた暫定税率は実質的に解消したことになる。

この措置について、給油に訪れた客は「生活にもだいぶ助かるのでありがたい」「暫定税率が下がる(無くなる)ことで他で増税になるのでは」と期待と懸念の両方を示した。

県内ガソリン価格の推移

鹿児島県内のレギュラーガソリンの平均価格は、2025年4月に196.2円の高値を記録していた。その後、6月からは180円台で推移していたが、11月17日以降は補助金効果が現れ、2年ぶりに170円台まで下落している。

資源エネルギー庁は、11日に引き上げられた補助金の効果が市場に反映されるのは来週以降になるとし、さらなる価格下落を見込んでいる。

生活に直結するガソリン価格の“いま”をチェック
生活に直結するガソリン価格の“いま”をチェック

今後の見通し

ガソリン価格の低下は、運輸・物流コストの軽減につながり、物価全般への波及効果も期待される。

またガソリン価格の動向は、自動車を生活の足とする多くの県民にとって重要な関心事である。今回の補助金拡充措置によって、年末年始の移動シーズンを前に、県民の家計負担がどの程度軽減されるのか、今後も注目される。

(動画で見る▶「ガソリンがついに140円台に」補助金5円拡充で暫定税率と同額に)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(5枚)
鹿児島テレビ
鹿児島テレビ

鹿児島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。