平飼いと呼ばれる飼育方法を取り入れた鶏の卵をブランド化し販売していた南城市の企業が、別の業者から買い取った卵を混ぜて販売していた事がわかりました。

納入先の店舗では商品が撤去されるなど影響が出ています。

南城市大里の「みやぎ農園」は広いスペースで飼育する「平飼い」と呼ばれる方法で育てた鶏の卵をブランド化して販売していましたが、約4年前から別の業者から仕入れた平飼いではない卵を混ぜて販売していたということです。

卵を納入していた取引先から「別の卵を混ぜているのではないか」と指摘を受け、問題が発覚しました。

平飼いではない卵を混ぜていた割合は時期によって違うものの、販売量全体の14%程だったということです。

沖縄県内でみやぎ農園の卵を取り扱っていたスーパーなどの小売店によりますと、問題発覚を受けて売り場から対象の卵を撤去したということです。

また、南城市では5年前からみやぎ農園の卵やその加工品をふるさと納税の返礼品として取り扱っていましたが、7日には新規の受付を停止しました。

みやぎ農園の宮城盛彦会長は沖縄テレビの取材に対し、不正は自身が指示したものだと認め「需要が増える一方で出荷量が追いつかない事もあり不正を行った」とし「お客様の思いを裏切った事を深く反省している」と謝罪しました。

また、公正取引委員会や消費者庁への報告も済ませたということです。

公正取引委員会は、表示と異なる卵を混ぜて販売する行為は景品表示法の「優良誤認表示」にあたり、消費者に誤解を与える恐れがあることから、行政指導の対象となる可能性があるとしています。

沖縄テレビ
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