若い世代に東日本大震災を伝える取り組みです。
震災の被災者が12月5日に岩手県盛岡市の中学校を訪れ、体験を伝えるとともに復興ぞうきんを作って交流しました。

この授業は、復興支援団体のSAVEIWATEが初めて企画したもので、5日は盛岡市立巻堀中学校の全校生徒80人に対し被災者が体験を語りました。

釜石市出身 佐々順子さん
「涙を流さずには話せないようなドラマがいっぱいある」

釜石市出身で津波で自宅を流された佐々順子さんは、がれきの中から見つけた花瓶を今(2025年12月)も大切に持っていると実物を持参して説明。

そして災害時には自分の命を最優先に、正しい情報を得て冷静に行動してほしいと伝えました。

生徒からは「災害はどうにもできないことなので、私たちが備えていかなければいけない」「震災は忘れてはいけないこと。色々な人に伝えていけたら」などの声が聞かれました。

このあと生徒たちは、心の復興のために被災した人たちが行ってきた「復興ぞうきん」作りを体験。

一針一針丁寧に縫いながら自由に刺しゅうを施す復興ぞうきん作りを通し、被災者との交流を深めていました。

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

岩手の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。