私自身も31歳でファイナンシャルプランナーの会社を起業し、かなりハードに働いてきました。

更年期を迎えるまでは、どの仕事にも積極的に取り組んできたのですが、講演や取材中に度々、ホットフラッシュが襲ってくるようになったり、睡眠不足から仕事に集中できなくなったりする中で、「このまま仕事を続けることができるのか…」と不安になりました。

このような身体的な不調の影響もあり、メンタル面も落ち込むようになり、仕事への意欲がなくなっていきました。

(イメージ)
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私の場合は、夫と会社を経営していることもあり、夫に相談して、仕事量のコントロールなどを行うことができましたが、更年期を理由に働き方の相談ができる勤務先に勤務しているという女性は、現状少数派のように思います。

実際、私のお客様の中にも本当は、これまでのハードーワークから緩やかな働き方にチェンジしたいのに更年期による不調を相談できず我慢してこれまでと同じ働き方を続けたり、経済的な心配でなかなか状況を変えられなかったりという方も多いようです。無理をして働き続けた結果、病気になってしまったケースもあります。

こうした私自身やまわりの方々の経験から、更年期に入り、心身ともに不調をきたした場合には、働き方を見直すことが必要だと実感しています。

経済的な心配があるかと思いますが、だからこそ、女性の場合、更年期が来ることを前提に早い段階からキャリアプラン、マネープランを立てておくことが大切です。

更年期の時期に働き方を変える可能性があることを前提にしていれば、若い頃から資産運用や資格取得等にも積極的に取り組むことができるでしょう。

市販薬など試したのち婦人科に通う

更年期の対処法ですが、症状を和らげるのに食事や睡眠、運動など、生活習慣を整えることが効果的と言われていますが、生活習慣を整えてもなお、症状が緩和しないという場合は、婦人科を受診したりする方法があります。

私の場合は、更年期の症状を緩和するとうたわれているサプリメントや市販薬をしばらく飲んでいました。

しばらくは症状が緩和されていたのですが、昨年からまた症状が重くなってきたので、友人の勧めもあり、思い切って婦人科に通うことにしました。

次回、婦人科に通った場合の処方や費用などについてお話ししたいと思います。ぜひ、参考にしてくださいね。

高山一恵(たかやま・かずえ)
(株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー

高山一恵
高山一恵

(株)Money&You取締役。ファイナンシャルプランナー。中央大学商学部客員講師。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学文学部卒業。
2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。NHK「日曜討論」「クローズアップ現代」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「マンガと図解 はじめての資産運用」(宝島社)など書籍100冊、累計190万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。