女性なら必ず経験する「更年期」。閉経の前後約5年ずつの10年ほどが更年期とされ、女性ホルモンの低下により様々な不調が現れることがあります。47歳で更年期障害の症状が現れ始めたファイナンシャルプランナーの高山一恵さんは、「女性は更年期を見据えてライフプランを考えてほしい」と言います。高山さんご自身の経験とお金のプロの視点から、更年期のリアルと対策について、連載でお届けします。(第1回)
文=高山一恵

女性の人生に大きな影響を与える「更年期」。特に女性ホルモンの分泌量が急激に減少すると言われる45歳以降は心身の不調に悩まされることが多くなります。

心身が不調になることで、これまでと同じ働き方ができるのか、将来のキャリアプランについて不安になることも。今回は、私の経験も交えて、女性の人生に大きな影響を及ぼす更年期と女性の働き方についてお伝えします。

1日に何度も起きるホットフラッシュ

女性なら誰もが経験する「更年期」。40代に入ると、月経の周期が遅れたり、疲れやすくなったりして、「更年期の入口」を感じる方も少なくないのではないでしょうか。

さらに、45歳頃から女性ホルモンの分泌量が急激に減少し、心身の不調に悩まされる方が急増するようです。

私は現在51歳ですが、私の場合は、47歳を過ぎたあたりから更年期特有の症状に悩まされるようになりました。

私の場合、ひどかったのが「ホットフラッシュ」という症状です。突然、気温や場所に関係なく、顔がカーッとほてり、ひどいときには、クーラーがものすごく効いている室内で大量の汗が吹きだすこともありました。

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通常、ホットフラッシュは2、3分程度で収まるのですが、1日に何度もホットフラッシュが襲ってきます。加えて、夜寝ている間もホットフラッシュが襲ってきて、毎日夜中に目が覚めて、十分な睡眠時間を取ることができなくなりました。

他にも朝起きると指の関節がこわばっていたり、突発性難聴になったりと、次から次へ不調の波が押し寄せてきました。

更年期の症状は、200種類以上あるとも言われることがあり、個人差があるようですが、同世代の友人やお客様とお話ししていても、何かしらの症状に悩まされている方は少なくありません。

メンタルが落ち込み仕事の意欲も減退

これまでバリバリと働いてきた女性にとって、更年期をきっかけに大きなターニングポイントになるのが「働き方」です。