暗号資産への投資をうたい富山市の会社役員ら7人が逮捕された詐欺事件で、集めた資金が違法なものと知りながら受け取った疑いで新たに暴力団の組長など4人が逮捕されました。


*リポート
「午後1時です。段ボールを持った警察の捜査員が、富山市内の暴力団の組事務所へと入っていきます」
新たに逮捕されたのは六代目山口組傘下の暴力団「芳賀組」の組長、高島力容疑者(58)ら4人で、県警は28日に芳賀組の事務所を家宅捜索しました。

事件を巡っては、「Genio」と称する架空の暗号資産投資への出資を募っていたとして、富山市の会社役員小沢淳被告(46)など7人が逮捕され、そのうち、資金を管理していた小沢被告、事業全体を統括していた上山哲平被告(41)、それに、投資に関する対面のセミナーを企画・運営していた太田善宏被告(66)が起訴されています。

小沢被告らは共謀し、富山や東京など7都府県で数十回、セミナーを開いていて「AIを利用して安全に資産を増やせる」などと謳い、およそ540人からあわせて7655万円をだまし取った疑いがもられています。

その集めた金を違法なものと知りながら、受け取った疑いで、暴力団組長の高嶋容疑者ら4人が新たに逮捕されました。
県警は小沢被告が高島容疑者らと面識があり、暴力団関係者をつなぐ役割を担っていたとみて調べています。
県警は捜査に支障があるとして、容疑者らの認否を明らかにしていません。
県警は28日に金沢市にある組事務所を家宅捜索するなどし、事件の全容解明に向け捜査しています。
(富山テレビ放送)
