誰かに話すことの大きな意味

自分の考えや感情を誰かに話すことに大きな意味があります。言葉にしようとするプロセス自体が、思考を整理し、価値観を浮かび上がらせるからです。そして、相手からのフィードバック。

「あなたってこういうところがあるよね」「それ、他の人にはできないと思う」といった言葉が、自分では認識できていなかった“強み”に光を当ててくれることがあります。

「聴く」ことも自己理解を深める機会に(画像:イメージ)
「聴く」ことも自己理解を深める機会に(画像:イメージ)

実は「聴く側」に立つことも、自己理解を深める重要な機会になります。相手の話を評価せずに丁寧に聴き、言葉を返す。聴いてあげて、それに対してフィードバックをする。

そうした対話のプロセスを通して、結果的に「自分だったらどうするか」「自分なら何を大切にするか」という、自分の価値観や判断基準を改めてみつめ直すことになります。

つまり、「聴いてもらう」と「聴いてあげる」は対話の両輪であり、そのどちらもが自分自身への理解を深める機会になります。ときに、他人のキャリアの悩みに寄り添ったつもりが、自分のこれからを考えるヒントになっていた――そんな体験をした方もいるのではないでしょうか。

「聴く」ことは理解する姿勢

対話において相手が求めているのは、アドバイスや忠告ではありません。

大切なのは、「相手を理解しようとする姿勢」 です。話をじっくり聴いてくれる人がいることで、話し手自身がその対話を通して考えを整理し、答えをみつけていきます。