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長崎唯一の暴走族「天煌」解散「悪いことをするのがかっこいい」 過去には1000人もの検挙者を出した“暴走族全盛期時代”も|FNNプライムオンライン
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長崎唯一の暴走族「天煌」解散「悪いことをするのがかっこいい」 過去には1000人もの検挙者を出した“暴走族全盛期時代”も

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長崎市の国道交差点で危険な暴走行為をした少年ら11人が2025年1月に逮捕・書類送検された。長崎県警察は彼らが所属していた県内唯一の暴走族を解散させ、長崎県から暴走族が姿を消した。

「悪いことをすることがかっこいいと思っていた」

「悪いことをするのがかっこいいと思っていた」。逮捕された少年たちは、暴走行為をした動機をこう語っている。2024年10月31日のハロウィーンに、長崎市江戸町の中央橋交差点で起きた暴走行為では6台の原付バイクが集団で交差点内を旋回し、占拠する様子は、通行人の目にも危険なものと映った。

逮捕・送検された少年らの特攻服とバイク(画像提供:長崎県警察)
逮捕・送検された少年らの特攻服とバイク(画像提供:長崎県警察)
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この暴走族グループ「天煌」の始まりは、もともとはスケートボードの集まりだった。「喧嘩がかっこいい」という考えから、2023年夏頃に暴走族へと形を変えていったという。スクーターでの暴走行為を繰り返し、警察は防犯カメラなどから人物を特定し、逮捕に至った。逮捕された6人は、当時16歳から17歳の配管工や高校生など。さらに、バイクに同乗していた14歳から18歳の5人も書類送検された。この事件を機に、長崎県内最後の暴走族グループは解散に追い込まれた。

かつては”解散式”も 族リーダーが「安全運転を」と宣誓

長崎県の暴走族問題は50年以上前から続いている。1972年には、警察は200人もの警官を動員して長崎市内の繁華街を中心に20の区間で暴走族の一斉取り締まりを行い、少年6人を含む53人を検挙した他、2人を道路交通法違反の現行犯で逮捕するなど、取り締まりを強化した。

しかし、その後も暴走族は衰えるどころか、活動を一層活発化させた。

1974年には県内では長崎市内を中心に暴走族が暴れまわり、やじ馬までが警察官に投石するなど、38人が逮捕された他、1000人をこえる検挙者を出すという事態にまで発展した。これを受けて長崎県警察は、「総合対策委員会」を設置して、専任の担当官をおき、総合的な対策を行うことにした。

1991年 暴走族「解散式」のため長崎警察署に集まる少年ら
1991年 暴走族「解散式」のため長崎警察署に集まる少年ら

警察の取り締まり強化を受けて1991年には長崎市を中心とする4つの暴走族が「模範ドライバー宣言」を行い、事実上の解散。当時、長崎警察署で行われた解散式には長崎市内を中心に暴走行為を行っていた4つのグループの代表者20人余りが集まり、宣言文を読み上げた。

模範ドライバー宣言文を読み上げる暴走族グループ代表者(1980年)
模範ドライバー宣言文を読み上げる暴走族グループ代表者(1980年)

暴走族グループ代表者:暴走行為により一般市民に多大な迷惑をかけ、深くお詫びします。今後一切、暴走行為などをせず、道路交通法に従い安全運転を心がけることを誓います!

「模範ドライバー宣言」の誓約書に署名をする少年ら(1991年)
「模範ドライバー宣言」の誓約書に署名をする少年ら(1991年)

警察だけではなく、民間協働の作戦もあった。その後、県内のガソリンスタンドや自動車整備工場が、不法改造車へのガソリン販売拒否や整備拒否という画期的な対策を打ち出した。

警察に押収された改造車(1987年)
警察に押収された改造車(1987年)

しかし90年代に入っても暴走族の勢いは止まらず、長崎県内では1996年には暴走行為などで、503人が検挙され、車やバイクなど、106台が押収されており、その数は、前の年の同じ時期より大幅に増えた。

罰則強化 改造車も違反

2000年代に入ると、暴走族のニュースが減少した。警察による取り締まりがさらに厳しくなり、暴走行為に対する罰則が強化された。特に「共同危険行為等禁止規定」が新たに設けられ、違反時の免許取り消しが可能になったことで暴走族の活動の抑止力にもつながった。「共同危険行為等禁止規定」とは、ドリフト走行や公道でのレースなどがそれにあたり、違反点数が25点の減点となり、その場で免許停止となる。

罰金も50万円以下もしくは罰則2年以下の懲役となり、他の交通違反と比べてかなり重い罰則が決められている。

かつては車やバイクを改造したり、オリジナルの装飾を競いあうことも流行していたが、保安基準を満たしていない消音器を搭載している車や消音器を改造してマフラーに搭載することは「改良車両」とみなされ違反となり「改造車」も少しずつ減少していったとみられる。

長崎県警察
長崎県警察

暴走族壊滅に向け、諦めることのない警察の厳しい取り締まりに加え、娯楽が増えたこと、さらに昨今の若者の価値観の変化やSNSなどで暴走族のような迷惑行為を行う集団行動が社会的に批判される傾向にあり、若者がその影響を大きく受けていることなどが暴走族の減少につながっているのかもしれない。
昭和から平成、そして令和と続いた暴走族の“終焉”は近いのかもしれない。

(テレビ長崎)

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