自分の「強み」を見つけるために、自己分析をすることがある。

しかし、自分が自分にする問いかけに「もっといい答えがあるはず」と思い込んでしまい、堂々巡りになり、結局納得する答えが出ないこともしばしば。

さらには、ひとりで行う自己分析には限界と落ちてはいけない穴があるという。

人材サービス・パーソルキャリアの三石原士さんの著書『かくれた「強み」をみつけよう。自分の舞台がみつからないあなたへ』(日本経済新聞出版)からひとり自己分析の限界と「4つの罠」について、一部抜粋・再編集して紹介する。

ひとりで行う自己分析の限界

ここまでは、「強み」や「キャリア」について話をしてきました。

では、キャリアのスタート地点となる「わたしの強み」は、どうみつけていけばいいのでしょうか。

それは、「自己分析」です。

最近では、自己分析ツールや適性診断、キャリアの棚卸しといった方法もたくさんあり、自分の強みや適職をみつけるための手法が数多く提供されています。

最近は自己分析をするさまざまなツールや手法が存在する(画像:イメージ)
最近は自己分析をするさまざまなツールや手法が存在する(画像:イメージ)
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私もクリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)を用いて自分自身の資質を明らかにしたり、ライフラインチャートを用いて自分の強みを発揮できるパターンを理解しようとしたり、自己理解を深めようとしています。

一方で、気になることがあります。

たくさんの自己分析を手伝ってくれる診断やツールがあるのにもかかわらず、強みを見出すことができず、多くの人がこれからのキャリアやはたらき方に悩んでしまうのはなぜかということです。

実は、私のところに相談に来られる方の多くが将来のことをしっかりと考えており、何も考えていないという方はあまりみかけません。セミナーに参加したり、診断サービスなどを用いたりして、しっかりと自分と向き合い、自己分析されている方もたくさんいらっしゃいます。

堂々巡りになって“沼”にはまる

では、なぜ、悩んでしまうのか。その原因は、ひとりきりで行う自己分析にあると考えています。

ひとりで自己分析をすればするほど「本当にこれが自分の強みなのか?」「他の選択肢はないのか?」と堂々巡りになりがちです。

そして、本当は正解なんてないのにもかかわらず、正解を探し続けることになります。正解を求めるようになると、決めないし、決めないから行動しない。

行動しないから、具体化されない。具体化されないから、ずっと考え込んでしまう。この堂々巡りにはまります。