熊本市の体罰等審議会は小学校と高校の教諭による言動2件を体罰と暴言等に認定しました。小学校の教諭は児童を平手打ち、高校の教諭は生徒に対し「殴らんとわからんのか」などと発言していました。
19日の審議会では熊本市立の小学校教諭の行為を『体罰』、高校教諭の言動を『暴言等』に認定しました。このうち、小学校の教諭はことしの2学期、担任するクラスの授業中に児童が両手にハサミを1本ずつ持って別の児童に向けていたため口頭での指導に加え、児童の頬を平手で1回たたいたということです。教諭は「ハサミを人に向けて危険だったのでたたいてしまった」と反省しているということです。
【熊本市教育委員会 教育政策課 田口清行教育審議員】
「たたくのは必要でなかった。口頭で伝えることが必要でないか」
一方、高校の教諭はことしの1学期、顧問を務めていた部活動の指導の際、部員の生徒1人に対し「殴らんと分からんとか」「自分で考えとるとや。脳みそついとるとや」と言い、生徒に精神的苦痛を与えたということです。この生徒は「指導はきつい、つらいものものだった」と話し、暴言を受けた後、退部したということです。教諭は「生徒に頑張ってもらいたいから暴言をはいた」と反省し、部活動の指導から外れたということです。
市教委は今後、教諭2人の処分を検討します。