冷え込みが一段と厳しくなり、注意したいのが感染症だ。インフルエンザは約7年ぶりというレベルで感染が急拡大。そして、新型コロナもこの季節の感染拡大への注意が呼びかけられている。
■乳幼児の感染対策は難しい…
300人以上の園児が通う、福島県郡山市の「認定こども園こはらだ幼稚園」では10月下旬ごろからインフルエンザが流行りはじめたという。
看護師の飯村かおるさんは「全体で100人超えるくらいの感染者はいた状況。0~2歳児だと、マスクをつけるのは難しい」と話す。
小さな子どもたちに厳格な感染対策は難しく、加湿器で部屋の湿度を保ち、空気の通り道をしっかりあけるように換気。手洗いをサポートし、感染が拡大しないよう気を配っていた。
■見落としがちなコロナ感染
インフルエンザ急拡大の中、医療機関が注意を呼びかけるのが新型コロナ感染症。
じんキッズクリニックの酒井信子副院長が「そんなに熱が続く子は多くなく、すぐ下がってしまうということもあり、ちょっと見逃しやすい」という最近の新型コロナ。
高熱や関節痛など分かりやすい症状のインフルエンザと違い、のどの痛みや息苦しさなど感染に気づきにくいことも多いという。
インフルエンザの患者が1医療機関あたり50人超えと、約7年ぶりのレベルになる一方で、新型コロナは減少傾向と報告されるものの、気付かないうちに同時感染しているケースもあるという。
酒井副院長は「“ちょっといつもと違うな”とか“”だるいな”というときには、早く休養をとったり、安静にしてしっかり休むことも大切」と話す。
寒くなってきて換気が少し億劫になる時期でもあるが、改めて基本的な感染対策を徹底するようにしてほしい。