3年前に沖縄県那覇市の認可外保育園で、生後3ヶ月の男の子がうつ伏せの状態で寝かされ心肺停止となり、その後死亡した事件で、警察は20日、当時園長だった女性を保護責任者遺棄の容疑で書類送検しました。

2022年7月、那覇市楚辺にあった認可外の保育施設「緑のすず乃保育園」で、一時保育で預けられていた生後3ヶ月の男の子が心肺停止となり、その後死亡しました。

男の子は当時、うつ伏せの状態で寝かされていたということです。

警察は、施設側が十分な注意を払わず、男の子の異変に気づいたあとも応急の救護をせず救急車を呼ばなかったなどとして、当時施設の責任者だった60代の女性園長を、20日、保護責任者遺棄の疑いで書類送検しました。

事故を受けて那覇市が設置した検証委員会は、2024年3月に「施設運営や行政の対応など、保育の安全が守られなかった事が幼い命を失うという重大な結果に繋がった」とする報告書を提出しています。

男の子の家族は、保育園や那覇市、国に対し、約1億円の損害賠償を求める裁判を起こしていて、現在も係争中です。

沖縄テレビ
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