福岡・みやま市で酒を飲んだ状態で車を無免許運転し、事故を起こした疑いで2025年11月17日、25歳の男が逮捕された。事件発生から約3か月経っての逮捕劇だった。

「事故を起こしたのは自分ではない」

酒気帯び運転などの疑いで逮捕されたのは、住居不詳で自称、飲食店従業員の谷本優輔容疑者(25)だ。逮捕に至るまでには3カ月に渡る警察の執念の捜査があった。

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2025年8月15日の夜、みやま市の路上で、橋の欄干にぶつかっている普通乗用車を見つけた目撃者が「車両が接触し、車道をふさいでいる」と警察に通報した。

警察官が現場に駆けつけたところ、車の外で佇む谷本容疑者がいたという。駆けつけた警察官が声をかけると、谷本容疑者は「事故を起こしたのは自分ではない」と説明したという。

さらに「運転手は知らない男。自分は助手席に乗っていて、運転手は走って逃げた」などと話した谷本容疑者だったが、酒の匂いがしたことから警察が呼気を調べたところ、基準値を超えるアルコールが検出されたという。

ただ、その場では、谷本容疑者が、事故を起こした車を運転していたかどうかは、特定できなかったというのだ。

決め手はエアバッグのDNA

警察は、それから約3カ月。執念の捜査を続けた。

そして警察は、その後の捜査で事故の衝撃で開いた運転席と助手席のエアバッグから検出したDNAを調べ、運転席のエアバッグの付着物と谷本容疑者のDNA型が一致したことなどから、逮捕に踏み切った。

警察の調べに対し、逮捕された谷本容疑者は「無免許と飲酒運転は間違いありません。車の放置や警察官に報告しなかったことも動揺していたので間違いありません」などと容疑を認めているという。

警察は飲酒の経緯などを詳しく調べている。

(テレビ西日本)

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