鹿児島市与次郎にある「TOHOシネマズ与次郎」が2026年8月6日をもって閉館すると発表した。2006年10月の開業から約20年にわたって市民に愛され続けてきた映画館の突然の閉館発表に、利用者からは「ちょっとショックでした」「寂しくなります」といった惜しむ声が相次いでいる。

賃貸借契約満了により20年の歴史に終止符

閉館の理由は賃貸借契約の満了だ。TOHOシネマズ与次郎は鹿児島市与次郎の商業施設内で営業してきたが、契約期間が2026年8月6日で満了となるため、この日をもって営業を終了することになった。

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映画館の入口には既に閉館のお知らせが掲示されており、張り紙を見つめる利用者の姿も見られた。突然の発表に多くの人が驚きを隠せずにいる。

「どこに行こうか」交通アクセスの良さも魅力だった

利用者への取材では、閉館への戸惑いと困惑の声が多く聞かれた。

「そうなんですか、知らなかった。それ(閉館)までには来ないといけない」と話す人もいれば、「映画館なくなる。ちょっとショックでした。小さい頃から両親や友人とめっちゃ来ていたのでどこに行こうか」と長年の思い出を振り返る利用者もいた。

特に車を持たない利用者にとって、与次郎という立地の良さは大きな魅力だったようだ。「それを今、考えているところです。交通手段がバスとか利用しないと車を持っていないので、どこに行こうかな」という声からは、アクセスの良さがこの映画館の強みだったことがうかがえる。

掲示されていた「閉館のお知らせ」
掲示されていた「閉館のお知らせ」

買い物とセットで利用、生活に根ざした存在

商業施設内にあるという立地を活かし、多くの利用者が買い物と映画鑑賞をセットで楽しんでいたことも明らかになった。「使いやすかったので結構寂しい。困る。買い物の前後で(利用していた)」という利用者の声は、TOHOシネマズ与次郎が単なる娯楽施設を超えて、地域住民の生活に深く根ざした存在だったことを物語っている。

感謝を込めたお得なキャンペーンを実施

TOHOシネマズ側は「これまでの長年にわたるご愛顧とご支援に対し、映画ファンの皆様ならびに関係者の皆様へ心より厚く御礼を申し上げます」とコメントを発表した。

閉館に向けて、3月28日から会員を対象とした特別キャンペーンも実施される。毎週火曜日と土曜日に1300円で映画を楽しめるという内容で、長年の利用者への感謝の気持ちを込めた取り組みとなっている。

約20年にわたって鹿児島市民の娯楽の場として親しまれてきたTOHOシネマズ与次郎。8月6日の閉館日まで、多くの人がこの映画館での最後の時間を大切に過ごすことになりそうだ。キャンペーンを利用して思い出作りに訪れる人も多くなると予想される。

(動画で見る▶TOHOシネマズ与次郎 8月閉館 利用者から惜しむ声もー 鹿児島)

鹿児島テレビ
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