今季絶好調の西野太翔が追う
そんな中田に迫るのが、今季絶好調の西野太翔だ。
フリーは去年から精度を上げた4回転サルコーに加え、4回転トーループ、さらにトリプルアクセルを後半に組み込む高難度構成で挑む今シーズン。
ジャンプだけでなく演技構成点の向上を掲げ、スケーティングの練習にも積極的に取り組んでいる今季は、ここまで出場したすべての試合で演技構成点では1位の点数をたたき出している。
自身3度目のJGP出場となったイタリア大会では、フリーで初めて2種類の4回転を同時成功させ、自己ベストの233.50点をマークし初優勝。
続く2戦目のポーランド大会でも2位表彰台に上り、初めてJGPファイナルへ駒を進めた。
東日本選手権でもショート、フリーともにすべてのジャンプを着氷させ優勝。今シーズン初の直接対決となる中田について西野は、「憧れていたら勝てない。抜かしてやるという気持ちで頑張りたい」と話した。
去年の全日本ジュニアは3位表彰台に上がるも、フリーはジャンプにミスが重なり悔しさの残る演技となった。今年は「ショート80点以上、フリーもノーミスの演技」で初の頂点を狙う。
2年連続の表彰台狙う高橋星名
西日本選手権で優勝して勢いをつけ、2年連続の表彰台を狙うのが高橋星名。
去年から精度を高めてきたトリプルアクセルに加え、今年はフリーに4回転サルコーも組み込む、攻めの構成で挑んでいる。
今シーズン出場したJGPで2戦とも表彰台に上がるも、あと1歩のところでファイナル進出を逃した悔しさから練習にも熱が入っていると話す高橋。
昨シーズンは「思いがけず転がってきた」という世界ジュニア出場。「狙って」挑んでいる今シーズンは、試合への緊張感も増しているという。その中でどれだけ実力を出し切れるか注目だ。
