「骨盤が後傾すると体のバランスをとるために下腹を突き出す、いわゆる『ポッコリお腹』や『ねこ背』、頭を前に突き出す『あご出し』の姿勢になります。

背骨が曲がっているので肺や脳に十分な酸素が行き渡らず、階段を上っただけで息切れしたり、冷静な判断が出来ずイライラすることにもつながります」

「腰椎分離症」や「シーバー病」も

また、骨盤が後ろに倒れると腰椎も一緒に倒れるので、関節同士がぶつかって腰痛も起きる。

子供の場合、腰の細い骨が骨折する「腰椎分離症」も増えている。ちょうどランドセルが当たる腰のエリアにはたくさんの神経が集まっているので、痛みで治療に来る子供も多いという。

(画像はイメージ)
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さらに、足の指が地面に接していない「浮き指」や、後ろ重心によるかかとへの圧力で骨に異常が生じる「シーバー病」を発症するケースもある。

こうした中、最近は、しゃがまなくても履ける運動靴が人気だ。

腰や膝に問題がある人にはありがたいアイテムだが、健康な大人や子供がそれに慣れてしまうのは問題があると高林院長は話す。

楽をする=運動機能の低下!

「最近は、しゃがまなくても履ける運動靴が登場し、それによって“しゃがみたくない”子供が増えています。これではますますしゃがめない子が増えてしまいます。

『楽をする=運動機能の低下』につながります。しゃがまなくなると筋肉はどんどん衰えるので、便利なものに頼り過ぎるのは良くないです」

骨盤が立っていれば姿勢が良くなり、あらゆる不調を予防できる。

後傾してしまった骨盤を正しい状態に戻す、1日1回たった5秒でできる「骨盤起こし」のストレッチを紹介する。