大正から昭和初期にかけての「アンティーク着物」の展覧会が、長崎市内の旧料亭で11日に始まり、会場は着物を自分らしく着こなした人たちで賑わっています。

長崎らしいアジサイの帯に「ビワ」の柄。

長崎くんちの庭見せをイメージしたコーナーには、船の柄の着物に栗や柿…。

祭り気分が蘇ります。

長崎市鍛冶屋町にある国登録の有形文化財・旧「料亭春海」で始まった「アンティーク着物」の展覧会です。

会場は4つの部屋に分かれていて、長崎をモチーフにしたものや、大正時代の女性たちが普段使いしていた「銘仙」など、アンティーク着物のコレクター・田川 明美さんが収集した約100点が並びます。

アンティークきもの べっぴん店主 田川 明美さん
「こういう展覧会を見て、着物の良さを知ってもらって、もっと着てもらいたい、着物人口を増やしたいと思って展覧会を開きました」

こちらは、被爆80年にちなんだ「戦争の間」。

戦闘機や日の丸、女性や子供たちの着物の柄にも戦時色が反映されています。

初日の11日は、田川さんとイギリス人の着物研究家・シーラ・クリフさんのトークショーも開かれ、着物姿の約30人がアンティーク着物の魅力に聞き入りました。

展覧会は11月27日まで開かれ、入場料は当日2000円です。(長崎市鍛冶屋町 旧「料亭春海」)

テレビ長崎
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