東日本大震災で町の職員ら40人が犠牲となった岩手県大槌町の役場庁舎跡地に建立される石碑について、大槌町は11月10日、遺族有志の会と町役場職員有志との間に協定を結びました。
10日は遺族有志の会の小笠原人志代表など9人と平野公三町長が出席し協定書に署名しました。
役場の跡地を巡っては、遺族などが当初、慰霊碑の建立を求めていましたが、町が「跡地は伝承の場である」として認めず、その後、伝承のための石碑を建てる方針が決まっています。
協定書には献花や追悼は行わないことや3者が協力して石碑を活用した事業の実施に努めることなどが盛り込まれました。
大槌町 平野公三町長
「震災を知らない、震災後に入った職員たち、そういう職員に対してしっかりと伝えていくということが必要」
遺族有志の会 小笠原人志代表
「ようやくここまで来たなと。(災害による)被害を最小限にとどめられるようなものになれば幸い」
遺族有志の会と町役場職員有志は今後、町に土地利用の許可申請を行い石碑の建立を進める方針です。