坂井市内の酒蔵では、今年で12年目を迎えた女将の酒造りが始まり、酒蔵に酒米を蒸した甘い香りが漂っています。
蒸し上がったばかりの酒米を大切に運ぶのはあわら温泉の女将たちです。
麹や水が入ったタンクに蒸した酒米を加えていく重要な工程「三段仕込み」の作業が11日から始まりました。
女将たちは「おいしくなーれ」と声をかけながら、かき混ぜては酒米を加えていきました。こうした気の抜けない作業が4日間続けられます。
仕込み作業が終わると、温度管理をしながら3週間ほどかけて発酵させ、12月上旬に初しぼりを迎える予定です。
作業に当たった女将は「自分の子供が旅立っていくような気持ち。今からおいしいお酒になるということで感動しながら仕込みをしている」と話します。
日本酒「女将」の新酒は、12月23日からあわら温泉の各旅館で提供されます。