山里を彩る懐かしい風景です。今ではほとんど見かけなくなった「大根干し」の作業が岡山県鏡野町で行われています。

茅ぶき屋根の軒下に真っ白なダイコンが吊るされていきます。収穫したダイコンを約20日間、冬の冷たい風にさらし水分を抜いて漬物に仕上げる昔ながらの作業です。

かつては岡山県北の山間部でも多くの農家が行っていましたが市販の漬物が主流となり今では、こうした光景はほとんど見られなくなりました。鏡野町上齋原の農村レストランでは昔ながらの味を残そうと毎年、作業を続けています。

(訪れた人)
「干されたダイコンは見たことがあるかもしれないが、作業は見たことがなかった。」

(うたたねの里 いっぷく亭 柳井由加里さん)
「この辺でまだ何軒か(作業を)している人はいるが珍しい。おいしい漬物・ぬか漬けができると思う。楽しみに来てもらえれば。」

ダイコンはゆっくり乾かした後、糠に漬け込み、2026年春には風味豊かで歯ごたえのある「たくあん漬け」に仕上がりレストランで提供されます。

岡山放送
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