四国汽船(直島町)が8月に定員オーバーで旅客船を運航していたことを受け、四国運輸局が立ち入り検査したところ、船舶安全法などに違反する事実が確認されたとして、11月11日、同社に輸送の安全確保に関する命令書(行政処分)を出しました。

四国運輸局は経営トップが安全マネジメント態勢を適切に運営することや、陸上・海上の作業指揮者は旅客船の乗船旅客数を把握し、定員を超えていないことを確認し、船長などに報告することなど、9項目の命令を行い、改善のために行った具体的な措置を12月10日までに文書で報告するよう四国汽船に求めています。

今回の立ち入り検査のきっかけは、定員80人のところ、大人80人、子供5人を乗せて8月1日に直島・宮浦港から高松港まで旅客船「サンダーバード」を運航していたものです。四国汽船から四国運輸局に8月4日になって報告があり、わかったものです。

四国汽船を巡っては、2025年4月にフェリーが岸壁に衝突した事故を受けて、四国運輸局から8月5日にも海上輸送法に基づく警告処分も出されています。

岡山放送
岡山放送

岡山・香川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。