「保険証」についての話題です。
会社員や公務員などが使うこれまでの保険証が12月2日から使えなくなります。
国はマイナンバーカードを保険証として使うマイナ保険証の利用を呼び掛けていますが、大分県内の利用率は伸び悩んでいます。
10日午前の大分市のクリニックです。受け付けにはマイナ保険証を利用するための機器が設置されていました。
こちらには1日におよそ80人の患者が訪れるそうですがマイナ保険証の利用率は…
◆はまさきクリニック浜崎一院長
「マイナ保険証が始まったころは、だいたい3割程度の人がマイナ保険証を利用していた。今、約1年たって現状では5割を少し超えるかなというところになっている」
左側が従来の保険証です。12月2日以降は使えなくり右側のマイナ保険証の使用が基本となります。
しかし、厚労省によりますと県内のマイナ保険証の利用率は2025年9月末時点で全体の35.25%にとどまっています。
まだ浸透しているとは言い難いマイナ保険証ですが、登録自体は簡単に行うことができます。
◆TOS梅田雄一郎記者
「このようにマイナンバーカードを持っていれば、病院にあるカードリーダーを通すことで簡単にマイナ保険証として使うことができます。では、やってみたいと思います」
カードをかざし顔認証などが終わるとマイナ保険証の登録は完了します。
◆TOS梅田雄一郎記者
「今、登録が終わりました。わずか30秒ほどで作業が終わり、とても簡単にマイナ保険証の登録が終わりました」
一方で、マイナ保険証には様々な個人情報が紐づけられるため登録をちゅうちょしている人もいました。
◆患者は
「個人情報のこととかが心配なので、ちょっとまだ(マイナ保険証に)切り替えるのは早いかなと思っている」
従来の保険証の有効期限が切れた後、マイナ保険証を登録をしていない人はどうなるのか。県に聞きました。
◆県 県民健康増進課 森清さん
「健康保険の加入資格を証明する『資格確認書』というものが交付されます」
マイナ保険証の未登録の人に届くのが「資格確認書」。暫定措置として2026年3月末まではこちらを提示すれば保険診療を受けられるということです。
ただ、あくまで暫定措置のため国は早めのマイナ保険証の登録を呼び掛けています。