住民の女性2人と警察官2人が殺害された長野県中野市の事件。殺人の罪などに問われ、長野地方裁判所で死刑判決を受けた青木政憲被告の弁護団が10月27日午後、控訴した。被告は当初、控訴したくない意向だったが、最終的に死刑判決に不服な弁護団の思いに賛同したという。
死刑判決「責任能力あった」
2023年5月、中野市で住民の女性2人と警察官の男性2人がナイフや猟銃で相次いで殺害された。
現場近くに住む青木政憲被告(34)が殺人の罪などに問われていた。
10月14日、長野地方裁判所で開かれた裁判員裁判の判決で青木被告に言い渡されたのは求刑通りの「死刑」。
「被告は善悪の判断が著しく困難な心神耗弱の状態だった」とする弁護側の主張を退け、「被告に妄想症の症状はあったが善悪を判断出来る完全な責任能力があった」と認めた。
被告「弁護団の思いに賛同し」控訴
弁護人によると、判決後の接見で青木被告は控訴はしたくないという意向を示していた。
しかし最終的に「被告も弁護団の思いに賛同」、27日午後、長野地方裁判所で控訴の手続きを取ったという。
控訴の理由について弁護人は、「死刑判決に不服があり、被告に心神耗弱があったため」としている。
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