北海道の新千歳空港国際線にこの冬就航する便数が、過去最高となる。
オーストラリアのシドニーを結ぶ路線も復活。
背景には円安などによる、海外からの観光客の増加があるようだ。
冬期国際線 過去最高の週335便に
「2025年冬期国際線スケジュールは非常に好調。ピーク時には週330便を超える」(北海道エアポート 唐橋健次郎常務)
新千歳空港を運営する「北海道エアポート」が、冬期の国際線運航スケジュールを発表した。
1月のピーク時、昨シーズンは週278便が就航していた。
それが今シーズンは週335便と60便近く増え、過去最高の便数となる見込みだ。
タイなど東南アジア方面は、約2倍と大幅に拡大する。
また、新型コロナウイルスの影響などで休止していたオーストラリアのシドニーを結ぶ路線も再開。
円安とインバウンド増が強力な追い風
特に好調なのが――
「一番大きなマーケットは韓国市場。ピーク時で131便運航予定」(北海道エアポート ヴェンスキー恵光旅客営業部長)
背景にあるのは海外からの観光客、インバウンドの増加だ。
「昨年度の統計でも韓国からの観光客が各国別で一番大きい数字。『北海道の食べ物を楽しむ』と回答した人の割合は、外国人全体よりも何ポイントか高い傾向にある。北海道に来るきっかけとして、円安をあげる人が多いのも一因」(北海道観光振興課 福田勝志課長補佐)
2025年1月から9月までに日本を訪れたインバウンドは約3165万人。
2024年の同じ時期と比べ17.7%増えていて、年間最多を更新するのは確実。
北海道を訪れるインバウンドも、ますます増加しそうだ。
「北海道エアポート」は増加するインバウンドへの対応として、空港のカウンターを拡張する予定。