今シーズンの東京ブロックでノービスA男子の最高得点となる99.77点をマークし、自信を持って挑んだラストノービス。

5種類の3回転をすべて着氷させると、ラストのステップでは持ち前の伸びるスケーティングを存分に発揮し、会場を魅了。ガッツポーズも飛び出した日髙の好演に、会場は多くの「晴久」バナーと大歓声に包まれた。
キスクラで自己ベストを大幅に更新する109.30点の得点が発表されると、喜びを爆発させた日髙。演技後のインタビューでも「本当に全力を出せてよかった」と笑顔で語った。

「ジュニアはレベルが高いので少しでも追いつけるように努力して挑みたい」と自身2度目の全日本ジュニアへ意気込んだ日髙。ショートでは新プログラムの『ジョジョの奇妙な冒険』を披露予定だ。
3位は木村碧一。
ノービスBで2位表彰台にあがるも、ノービスA1年目はミスが重なり9位と入賞を逃す結果に。今シーズンはサイニチ杯、東京夏季フィギュア、関東サマートロフィー、関東ブロックで優勝し、勢いに乗って挑んだラストノービス。

滑走順抽選の後は「あまり調子がよくなくなってきてしまっている」と不安ものぞかせていた。
しかし「友達からの応援が力になった」と、今年から組み込んでいる3回転ルッツ、3回転ループを含む全てのジャンプを着氷させた。スケーティング技術が光るステップのロングツイズルで会場を魅了した木村は、自己ベスト更新の99.01点をマークした。

来年から上がるジュニアカテゴリーで活躍する西野太翔と演技後観客席で話していた木村。「『意外と点数出たね』とほめてもらった」と笑顔を見せた。

自身初の全日本ジュニアの舞台。「やれることはすべてやり切ってフリーに行きたい」と意気込みを語った。新プログラムを披露予定のショートでどんな演技を見せてくれるのか、期待したい。
4位はデイリースカイラー海聖。
アメリカ人の父と日本人の母を持つデイリーは、坂本花織や壷井達也を指導する中野園子コーチ率いる神戸クラブに所属している。10月5日に13歳の誕生を迎え、「12歳一番の思い出は去年の全日本ノービスでノーミスしたこと。今年の全日本ノービスでもノーミスして自己ベストを更新したい」と挑んだ、ラストの全日本ノービス。

冒頭3回転ルッツ2回転トーループのコンビネーションを成功させると、その後もすべてのジャンプを着氷させ、95.36点をマーク。有言実行の自己ベスト更新の演技となった。

近畿ブロック4連覇、B1年目から同大会4年間連続で入賞を果たしたデイリーは、「泣いたりしたりもあったけど、最後は笑顔で終われてよかった」とノービス4年間を振り返った。