10月3日から10月5日に京都・木下アカデミー京都アイスアリーナで行われたフィギュアスケート・近畿選手権。男子は友野一希が、女子は三宅咲綺が優勝を飾った。
この近畿選手権で西日本選手権への出場権を獲得したシニアの選手を特集する。
【シニア男子】個性爆発で友野が優勝
シニア男子はシード・壷井達也、免除・朝賀俊太朗、出場した13名全員が西日本選手権への出場を決めた。
9月3日に左遠位脛腓靭帯を損傷し手術を受けた強化選手の朝賀は、怪我の状況を踏まえブロック免除になったことが大会期間中に発表された。
優勝は友野一希。
ショートはシェイリーン・ボーンさん振付の『That’s It』。

ネーベルホルン杯後に届いたセクシーさのある紫の新衣装で登場すると、「前日から眠れませんでした」と話すほど緊張があった中、冒頭4回転トーループからのコンビネーションジャンプを着氷。
「跳び急いでしまった」と4回転サルコーは転倒するも、「ジャンプ自体はすごくいい上がりをしていると思う。徐々にいいジャンプが跳べてきていて、ジャンプに関してはしっかり練習を積めばそんなに問題ではない」と手ごたえを口にした。

“浪速のエンターテイナー”友野の見せ場となるステップシークエンスは、「イケイケ盆踊り」と呼んでいるという個性が光る振付と表情で魅了し、レベル4を獲得。スピンもすべてレベル4でそろえ、完成度の高さをアピールした。
ショートの際水分不足で演技中に足がつってしまうアクシデントがあった友野は、2リットルのペットボトルを持参しフリーに臨んだ。

今シーズンのフリーは、2シーズン前全日本選手権で大歓声を浴びた『Halston』を再演。
「前大会の反省点を回収していけたら。前回よりも1つでもいいところがあるようにしたい」と語っていた友野は、ネーベルホルン杯ではまらなかった2種類3本の4回転ジャンプを今季初めてすべて着氷。