高市内閣の顔ぶれが続々と明らかになっています。最新情報と人事の狙いについて、総理官邸前から中継で伝えてもらいます。
(瀬島隆太郎記者)
閣僚人事は、異例とも言えるほど徹底した情報管理のもと進められていますが、「高市カラー」をにじませた陣容が明らかになりつつあります。
「高市カラー」のポイントとなるのは、女性閣僚で、財務大臣に自身の推薦人を務めた片山さつき氏、経済安全保障担当大臣と外国人政策担当に、同じく推薦人の小野田紀美氏を起用する方針です。
当初の構想では過去最多を目指した閣僚への女性の登用は2人にとどまることになりましたが、党内きっての積極財政派の片山氏、保守派で若手の小野田氏は、ともに高市氏と考えが近く、注目政策の舵取りを担うことになります。
また、日米関係強化と「トランプ対策」を重視し、外交人脈が豊富な茂木敏充氏を外務大臣に、関税交渉を担った赤沢亮正氏を経済産業大臣に充てる意向のほか、自民党から16年ぶりとなる国土交通大臣に金子恭之氏を起用する方針です。
初入閣では、文部科学大臣に松本洋平氏、法務大臣に平口洋氏、農林水産大臣に鈴木憲和氏、国家公安委員長に赤間二郎氏を起用する意向を固めました。
Q「党内融和」は実現しそうか?党内外の反応は?
「党内融和」の点では、高市氏と総裁の座を争った小泉進次郎氏は防衛大臣に、林芳正氏を総務大臣にそれぞれ起用する方針です。
ある総理経験者は、「ライバル全員を要職で処遇するのは実は難しく、珍しいことだ」と評価する一方、小泉氏の周辺からは「負け組は徹底的に干されている」との声も上がっています。
高市内閣は今夜、皇居での認証式を経て発足し、高市新総理は記者会見で基本政策や人事について説明する予定です。