徳島市で事故を起こして止まった車が急発進し、電柱に衝突する模様が捉えられた。
目撃者は「年配だった」と話していたということで、専門家は運転手が事故という緊急事態に陥り一つのことしか考えられなくなった可能性を指摘している。

ドアがはずれかかった状態で急発進

徳島市で9月30日午後7時頃に撮影されたのは、事故発生の瞬間の様子だった。

近隣の美容サロンのスタッフは「雷が落ちたみたいな大きい音が聞こえて、外を見に出たら…」と当時の状況を語っている。

電柱のそばのガードパイプで停車していた事故車
電柱のそばのガードパイプで停車していた事故車
この記事の画像(16枚)

現場では1台の車が電柱のそばで止まっていた。歩道には車の一部のようなものが転がり、助手席側のドアがはずれかかっているのがわかる。

次の瞬間、車はガタガタと音を立てて急発進し、「ドン」という“にぶい音”を響かせて再び停止した。

美容サロンのスタッフは、「見に行った方と話したら年配の方だと言っていた」と話している。

別の角度から撮影されたドライブレコーダー映像には、暴走前の車の姿が映っていた。
撮影者は「うわーなんか…車がぶつかっているけど…」と驚きのあまり、言葉を失う様子もみられた。

撮影者は事故現場を通過し、赤信号で停止していた。その時、大破した車が歩道に乗り上げながら撮影者の方へ迫ってきた。

驚いた撮影者は、「動いたぞ…動いてる!こっちに来るんやけど…怖い!怖い!やばい!やばい!」と声を上げた。

スピードをあげて背後から迫る事故車(視聴者提供)
スピードをあげて背後から迫る事故車(視聴者提供)

車は電柱に衝突し、撮影者の車は間一髪で接触は免れることができた。

当時について撮影者は「逃げるのに必死で、心臓バクバクだった」と振り返っている。

事故後に暴走の理由専門家が分析

事故の原因は明らかになっていないが、交通事故鑑定人・中島博史氏は映像を分析したうえで、「事故という予想外の緊急事態に遭ったところで、一つのことだけしか考えられなくなったという状況が考えられる。ただ、車が壊れているのでまっすぐ走れずにぶつかった状況だと思う」と指摘している。
(「イット!」 10月17日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(16枚)