フィギュアスケート・中四国九州選手権が10月3日から10月5日にかけて行われた。

男子は杉山匠海が3連覇、女子は鴨井彬莉彩が初優勝した。

この中四国九州選手権で西日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、
そして全日本ノービスを決めた選手たちを紹介する。

【シニア男子】杉山匠海がV3

出場者6名全員が西日本選手権行きを決めたシニア男子。

優勝は今大会3連覇となった杉山匠海。10度目の出場となる今回のブロックだが、「いい演技がしたい」という強い気持ちがあったからか、緊張につながってしまったというショート。

悔しさが残った杉山匠海のショート(中四国九州選手権)
悔しさが残った杉山匠海のショート(中四国九州選手権)
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冒頭トリプルアクセルにミスが出るなど、納得の演技ができなかった様子で「自分に集中できていなかった。気持ちが空回りしていた」と悔しさをにじませた。

それでも、持ち前のしなやかさとは打って変わって“力強さ”がテーマだという、新プログラムの『No Time To Die』を演じ切り、首位に立った。

宮原知子さんに振り付けてもらった杉山匠海のフリー(中四国九州選手権)
宮原知子さんに振り付けてもらった杉山匠海のフリー(中四国九州選手権)

悔しさを糧に臨んだフリー。『Nureyev』はかねてからファンだったという宮原知子さんに振り付けてもらったという。バレエの楽曲と、持ち味のしなやかな動きがマッチするプログラムで、演技構成点は唯一の60点台後半をマーク。

冒頭トリプルアクセルのコンビネーションジャンプから単独のトリプルアクセルと2本連続で成功させ、7本すべてのジャンプを着氷。ジャンプとスケーティングに一体感のある優美な滑りで観客を魅了した。

「自分のベストを尽くすと気持ちを切り替えてできたのでホッとした」と、2位と40点以上の大差をつけ堂々の優勝となった。

6年連続6度目の全日本がかかった西日本選手権へは、「4回転ジャンプの確立をもっと上げて、西日本で入れられるようにしたい」と意気込んだ。