来月の秋季キャンプに向けそれぞれ調整中のカープの選手たち。
宮崎県でフェニックスリーグに参加しているドラフト1位ルーキー佐々木泰選手を直撃です!1年目のシーズンを終え、どのような課題と日々向き合っているのでしょうか。

【佐々木泰選手】
Q:ルーキーイヤーを振り返って
「たくさんチャンスをいただいて、すごい自分の中では充実した1年になったっていう実感はありますし、今まで感じられなかった課題だったり、弱みっていうところはすごい見つかった1年になりました」

ルーキーイヤーの今シーズン、2度のけがに苦しむもシーズン終盤には、15試合連続ヒットを記録するなど、1軍でも存在感を示した佐々木選手。
その一方で1軍の投手へ対応するために自らが理想とするバッティングが生かせず、出場54試合でホームランはゼロ、長打力は鳴りを潜めました。

【佐々木泰選手】
「1軍と2軍の投手の差はすごく感じましたし、(ボールをより長く)見たいっていう感情になって引き寄せてしまうところで、自分はポイントを前で(ボールを)捉えるタイプなので、引き寄せすぎちゃうとバットが出てこなかったり凡退だったりが多かったので、意識するあまりにスイングワークが小さくなっているような部分は自分でも感じていた」

自分の持ち味である長打力を発揮するため、『強く振る』ことをテーマにフェニックスリーグに臨んでいる佐々木選手。
その中でシーズンオフから意識して取り組んでいることが2つあります。

1つ目はティーバッティング。
足元に注目すると、本来よりも両足を開き、下半身を意識して練習しています。

【佐々木泰選手】
「下半身が強いバッターは長距離砲が多いと思うんですけど、やっぱり最後押し込む力は下半身が重要になってくると思うので、下半身を使って(打つ)っていうのをより意識するためにやっている。それがしっかりと打席の中で活きてくるというところを信じて今はやっています」

そして、もう1つは新井良太2軍打撃コーチと取り組んでいるスイング軌道の修正。
練習としては基礎的な素振りですが、理想のスイングを目指すうえで重要なポイントが…。

【佐々木泰選手】
「いいスイングで振っていると『ブン』という音がするんですけど、だらんとしたスイングだと『ブォーン』っていう音が鳴るので、いい回転でいいスイングで振れていたら『ブン』と鳴るのでそういう練習をしていました。真っすぐを一発で捉えられて、変化球で崩された時にもしっかり対応できるっていうところが1番自分の目指すところ」

こうした取り組みのもと、今月13日の試合で、長打を含むマルチヒットを放ち、実戦で結果を残した佐々木選手。
実りの秋へ、更なる成長を誓います。

【佐々木泰選手】
「すべてにおいてレベルアップして、来年開幕でしっかり1軍のスタメンにいられるように、本当に今勝負が始まっていると思うので、他の選手よりもたくさんバットを振って、たくさん練習してレベルアップして春を迎えられたらいいかなと思います」

《スタジオ》
暑い日南で日々レベルアップを目指している佐々木選手ですが、山内さんは来シーズンの飛躍のカギはどこにあると思われますか?

【TSS野球解説:山内泰幸】
「ズバリ、プロ仕様のバッティングに変化することが必要だと思います。右方向へのヒットも多く打率を残したんですが、左方向に大きな長打が打てなかった。プロ野球のピッチャーのボールに対するバッティングに少し変えていかないといけないと思います。技術ももちろんだけど体力の方も一緒に向上していくことが必要だと思います」

フェニックスリーグは、今月27日まで行われ、秋季キャンプは来月1日から行われます。

テレビ新広島
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