2024年12月、真庭市で観光バスが横転し、乗客が重軽傷を負った事故で過失運転致傷の罪に問われている元運転手の66歳の男に対し、岡山地裁津山支部は10月16日、執行猶予付きの判決を言い渡しました。
判決によりますと、観光バスの元運転手で、広島市の66歳の無職の男は2024年12月、真庭市蒜山上徳山の市道で観光バスを運転していた際、道幅が狭く、積雪のためのり面との境があいまいだったにもかかわらず、道路の状況をよく確認せず、ハンドル操作を怠りバスを横転させ、乗客の女性4人に骨折やねんざなどのケガをさせたものです。
16日の判決公判で岡山地裁津山支部の玉田雅義裁判官は、「一旦停止して進路を確認することなく走行を続け、除雪されていない狭い道に入り込むなどいくつもの判断ミスが重なり乗客4人を負傷させたことは決して軽視できない」としました。
一方で、反省の態度を示し、事故に責任を感じて勤務先のバス会社を退職しているなどとして、禁錮10カ月の求刑に対し、禁錮10カ月・執行猶予3年の判決を言い渡しました。
男は控訴しない方針です。