物価高の中、お得に試せる無料スポットが今、注目を浴びています。
東京・浅草にある「試食BARアサクサ」。
100種類以上の商品をタダで食べられる試食の専門店です。
スーパーでは見かけないご当地商品もずらり。
気になった商品を1人7つまで、ひと口ずつ試食することができます。
なぜ、全ての商品を無料で提供できるのか。
試食を終えて、お客さんがスマホで入力していたのはアンケート。
商品ごとに味やパッケージの感想など答えることで、試食が無料になるんです。
黒糖のお菓子を試食した女性は「思ったよりも甘すぎた」と記入していました。
試食BARアサクサ責任者・小嶋建さん:
アンケートデータを、商品を作っているメーカーにフィードバック。商品開発・改善に生かせるようになっている。
実際にアンケートを受け、商品を改善した企業も。
TAMACO-YAの樋口妙子さんは「(アンケートに)『使いづらい』と書いてあって、調味料を出すときにここに付くと。そこで決心してこの形に変えた。そしたら今この子はすごく売れるようになった。継続してデータが取れるのはすごくありがたい」と、焼き鳥とも相性抜群の激辛調味料の商品を改善したといいます。
こうした“無料体験”は試食だけではありません。
首都圏を中心に展開するスーパーの自動販売機。
スマホでアンケートに答えると、化粧品サンプルをもらうことができます。
客は無料で化粧品を試すことができ、メーカー側は商品の宣伝となるのはもちろん、マーケティングに活用できる情報を取得。
さらに無料自販機の設置施設は集客につながり、まさにウィンウィンウィンの仕組みだというのです。
物価高の中、広がりをみせる無料体験市場。
今後ますます注目されていきそうです。